BONNE CHAUFFE（ボンヌショーフ）

コニャック特有の製造の真の秘密である「ボンヌ・ショーフ」* とは、個性的なこのアルコールの二度目の蒸留のことを指します。メゾン・フラパンは、赤々と燃える炎から着想を得た力強い香水を提案します。五感を暖め、光り輝かせ、磨き上げ、目覚めさせる香水です。木の枝や乾いた木の根が樫の薪木と共に燃えさかり、煙を勢いよく上げる炎の近くで感じる、暖かみと安心感を与えます。暖炉からはパチパチと燃える音が聞こえ、空気を優しく抱き温めます。自然に囲まれた邸宅で皆と囲む、友愛に溢れた温かな食卓の賑わいを象徴するような生き生きとした雰囲気に続き、ブランケットに包まれた時間が訪れます。微かに赤みを帯びた薪の周りに会食者が集まり、食後酒が手渡されます。最後に、樹皮が煙をあげ細かい火花を散らし、ショコラと蜂蜜の甘く艶やかな流れに混じります。長い仕事の後に、リキュールにも似たプルーンの香りと、ダバナ、バニラミルクとフレンチコーヒーの芳香が、心と体を心地よく休ませてくれるのです。
*ボンヌ・ショーフとは2度目の蒸留のことで、最初の蒸留で２８度から３２度のアルコールが抽出されるが、これが2度目の蒸留を経ることによって５８度から７６度の度数にまで上がる。この蒸留中に最初に出てきたものは「トップ」と呼ばれ、その後透明なアルコールを「ミドル」、そして２度から５８度の最後に出てきた蒸留液（「クープ」）がさらにもう一度蒸留される。