調香師、クリエーターにとって、ときにマーケティングやビジネスを全く考えず、作りたいという衝動のまま作られる香りもあります。ジェラルド・ギスランがこだわりにこだわりを重ね、自分の好きな香りを自分のために創作したプライベートな秘密のコレクション。
ジェラルド本人のよい意味での短所を香りのネーミングとしており、おしゃべり(関係ないことを話す)、自信家(人からよく言われる)、情熱家(思い立ったら即行動)などユニークなメッセージが込められています。

AVANT-PROPOS
会話がそうであるように、香水もまた「表現」のひとつ。ときには宣言であったり、またときには秘密であったり。周囲に堂々と明らかに表現したい香りもあれば、慎重にプライベートの範疇のみで届けたい香りもあります。そんな意図が込められているのがEN APARTÉコレクション。香りに秘密を忍ばせたいあなたへ。妥協のない自由な表情を引き出す三種類の香り、Irrévérent, Outrecuidant, Prolixe, イストワールドパルファンの閉ざされたドアの向こう側へと誘います。

Irreverent イレバレン
オリエンタルスパイシー:フェミニン&マスキュリン
エレミ、スティラックス、ラベンダー、ウード
[i(ʀ)ʀeveʀ ɑ ̃] (形容詞)
[語源] ラテン語のIrreverens (慣習を拒む) から
|| 規範を軽視する - ベルガモット、エレミ、ラベンダー
|| 確立されたルールの外に出る – コーヒー、ウード、スティラックス
|| 傲慢な態度を見せる - パチョリ、サンダルウッド、アンバー
甘く新鮮なベルガモット、エレミ、そしてラベンダーがかぐわしいスティラックスとウードへ勢いよくぶつかり、どこまでものんきに香る怠惰なサンダルウッドと傲慢に幅を効かせるパチョリの海へと溺れていきます。やがて香りは不遜な力強さをもつラベンダー・ウードのアコードに埋もれ、押し出されていくよう。
Outrecuidant オートルキュイダン
オリエンタルウッディー:フェミニン&マスキュリン
サフラン、オレンジブロッサム、サンダルウッド、レザー
[utʀ əkɥidɑ ̃̃] (形容詞)
[語源] ラテン語cogitareから派生した古仏語 cuidance (考えが飛躍すること)より
|| 自尊心を示す - グレープフルーツ、パイナップル、カシス
|| 紛れのないプライド – オレンジブロッサム、サフラン、カルダモン
|| 生意気で大胆な性格 – シダー、サンダルウッド、パチョリ、ラブダナム、レザー
グレープフルーツとパイナップルが、大げさなオレンジブロッサムと共に挑発するかのようにつややかに香り、対して言い返すかのようなサフランとカルダモンがこれみよがしに主張を強めます。レザーが香り出すと同時にラブダナムのウッディーノートと樹脂の香りは激しさを増し、そして最後に、パチョリによって引き立てられたウードが一連の傲慢さを許容するように全体を纏め上げる。力強い香りを奏でるレザー、サフラン、そしてオレンジブロッサムは、大胆で在ることを決して恐れないのです。
Prolixe プロリクス
オリエンタル:フェミニン& マスキュリン
オリバナム、ローズ、タバコ
[pʀ ɔliks] (形容詞)
[語源] ラテン語のProlixus (広く普及しているもの) より
|| 豊富なディティールで満たす – ジンジャー、カルダモン
|| 注意散漫やとりとめのなさを明らかにする – オリバナム、ローズ
|| 過度で熱狂的 – パチョリ、タバコ、ウード
ジンジャー、カルダモン、シナモンが包み込むように香り、その一方でパチョリのミステリアスなパワーとウードのぼんやりと輪郭のない力強さに支えられ、ローズの輝きがひときわ目を惹きます。その輝きは炎のように燃え広がり、タバコとオリバナムの香りをふわりと発するよう。スパイスの燃えるような曲線がくるくると表情を変えるローズとオリバナムを魅了し、その魅力を引き立てます。
Irreverent
Outrecuidant
Prolixe
120ml : ¥28,000(本体価格) 15ml : ¥6,000(本体価格)